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2007年2月17日 (土)

●●旅のコラム8●●

-透明人間の感覚-

 

旅行中、とりわけ私たち日本人は目立つ存在。

その風貌さることながら、「日本人=金持ち」とい認識から

街中を歩くと周りの地元民から注視されている気がします。

 

今回の旅でそれを実感したのがヨーロッパではポーランドにて。

治安の悪さの情報を得ていた私たちは、到着時からかなり周囲におびえ、

そして私たちを狙っているのか、街中を歩くのに常に周りから

注視されているように感じられ、緊張を強いられていました。

 

あとで現地ガイドの人に聞いた話では、それは旅行者を狙って

凝視しているのではなく、ただ単に東洋人が珍しいだけで

日本の山奥の田舎に欧米人がやってきたようなもの。

単に興味があって見ているだけ、とのことをうかがい安心しました。

 

南米でもボリビアやペルーでも同様なことが起きましたが

事前のポーランドでの体験もあったのでその辺は緊張しませんでした。

 

 

旅行中、ある街に一週間ほど滞在したりして慣れてくると

食事などもレストランばかりでなく、現地のスーパーや市場などで

買い物を済ませるようになり、まるで現地人と同じような生活を送るようになります。

 

周りから特別扱いも受けなく、興味の目で見られなくもなり

現地に溶け込み、ふっと軽くなる一瞬。

そんな感覚が意外と心地良いです。

 

 

作家の沢木耕太郎が著書『深夜特急』の中で

 

「黙っている限り、誰も私のことを異国人とは見なさなくなる。

異国にありながら、異国の人から特別の関心を示されない。

こちらは好奇の眼で眺めているが、向こうからは少しも見られない。

それは、自分が一種の透明人間になっていくような快感があった。」

 

と書いています。

 

そう、この「透明人間」の感覚。

非日常が日常になる、この一瞬がたまらなく好きでまた街へと繰り出します。

 

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