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2006年9月27日 (水)

■ロンシャン/フランス 18ヶ国、49都市目(63日目)

コルビュジェの「ロンシャンの教会」(1950年竣工)を見学に。

 

ここは見学者泣かせの、到達難易度最高クラスの場所にあります。

リヨンから電車で4時間、ベルフォールという駅で乗り換え更に20分。

この電車が14本しかなく、更に乗り継ぎの便が恐ろしく悪い。

リヨンへ帰る昼の便を逃すと、次が6時間後。

 

旅行者のことなど全く考えていない運行ダイヤ

に少々憤慨しながらも

目指すは丘の上の聖地へ。

 

Rep1140048 早朝6時半に出てようやく到着した

「ど」が付くほどの田舎駅、ロンシャン。

もちろん無人駅。

 

駅舎は無く、屋根のある待合所があるだけ。

もはや映画『スタンド・バイ・ミー』の世界。

 

駅からは約30分、ひたすら険しい山道を登ります。

こんな不便な所へ、この建築を一目見ようと多くの学生、建築家が

年間何千、何万人と訪れます。

 

Rep1140004 そう、これを一目見るために。

 

 

 

 

道程が困難なほど、達成したときに感動がある。

そのためにわざと運行ダイヤも変えないのか?

と思ってしまう。。

 

とにかく、丘を登りきり教会のその頂が見えた時に得る感動は

他の建物にはなかなかありません。

 

Rep1130743 昨日訪れた「ラ・トゥーレット修道院」とは対照的な、

明らかに開放的な形態です。

見る角度により表情を変えます。

 

内部が見学者で混雑していたのでしばらく外でスケッチ。

 

Rep1150232 渾身の作!?

 

 

 

 

 

Rep1130894 教会内部。

その独特なフォルムの壁に穿たれた

小さな窓がリズミカルに並ぶ。

光が巧みに操られています。

 

教会内部の様子↓(動画)

 

見学中に話しかけられたドイツ人の老人が

ロンシャンの教会は何度目か?と聞くので

10年前に一度、、と答えると

「ははは、それはよい!

わしは40ぶりじゃ!」

と、うれしそうに語っていたのが印象的でした。

 

なぜそこまでこの教会が人を惹きつけるのか。

もちろん建築的にも素晴らしいのですが、それだけでなく

ここを訪れれば、写真や言葉だけでは分からない多くの要素、

「光」「音」「風」「匂い」「風景」と、少々きつい「苦労」が一度に体験できる、

ごく稀な建物だからではないでしょうか。

 

あと、教会受付の初老のマダムの優しい笑顔

見学のちょっとしたエッセンスです。

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