« 2006年9月21日 (木) | トップページ | 2006年9月23日 (土) »

2006年9月22日 (金)

■カプマルタン/フランス 18ヶ国、44都市目(58日目)

本日からしばらくは、お気楽な観光旅行ではなく、建築知識の研鑽の旅。

近代建築の三大巨匠のうちの一人、ル・コルビュジェの設計した作品が

ここ南仏からパリにかけて多く残されています。

 

コルビュジェ(1888-1965)は日本ではなじみが少ないかもしれませんが、

フランスではその名を誰もが知っている、建築界の巨匠です。

 

Reswiss10fanc とは言っても生まれはスイスで、

現在の10スイスフラン紙幣の

肖像画にもなっている人物です。

 

主な活動拠点をフランスに置き、世界各国の建築、

都市計画の設計に携わりました。

 

 

 

 

主にフランスに作品が集中しており、世界中の建築家や建築学生は

こぞって彼の作品を見学に遠くまで足を運びます。

(日本にある唯一の作品は、東京上野の「国立西洋美術館」です。)

 

 

で、本日の行き先はニースから電車で40分の「カプマルタン」という村にある、

小さな丸太小屋。

「カプマルタンの休憩小屋」と言われ、

コルビュジェの設計した建物のうち最小のもの。

晩年を過ごした彼自身の別荘です。

 

どのくらい小さいかと言えば、床面積約8畳。

3.7m×3.7mの空間に最小限必要な設備、家具のみが置かれ、

狭い中でどれだけ快適に過ごせるかに挑戦した例です。

 

見学は外観のみでればいつでも自由に見られるのですが、

せっかくなので週に2回行われるガイドツアーに参加しました。

総勢10名ほど。

 

私たちと一人の香港からの女性以外はみなフランス人らしく、

ガイドの説明がフランス語でしか行われなかったのが残念。

必要に応じ質問すると英語で説明はしてくれるのに。

 

香港の女性は中国系アメリカ人の偉大な建築家、イオ・ミン・ペイの

だそうで、彼女自身は建築家ではないと言っていましたが

コルビュジェに興味があるらしく、熱心に質問していました。

 

Rep1110719 で、建物の外観はこんな感じ。

一見、質素な丸太小屋。

 

 

 

Rep1110726 本当に狭いのでみなが入ると

動けなくなります。

 

 

 

Rep1110755 簡素な内観。

壁もベニヤのみの仕上げ。

 

 

 

 

隣接して、友人のために設計したレストランもあります。

 

Rep1110787 入口の壁。

右にあるのはコルビュジェの手形。

 

 

 

 

 

 

 

1時間のガイドの後、小屋から約30分山を登った

ところにある、コルビュジェとその妻の墓へお参りに。

1958年に妻に先立たれた際に、コルビュジェ自身が

自分の墓も含めてデザインしたものです。

 

Rep1110912 絶景の地中海を背にして、

非常にシンプルな墓です。

二人寄り沿うように。

 

 

「私にはまだ100年分のアイデアが詰まっています。」

と友人に言い残して、コルビュジェは丸太小屋をあとにし

紺碧の地中海へと向かい、再び帰ってくることはありませんでした。

77歳。彼の愛した地中海にて、心臓発作で亡くなりました。

 

この墓には今でも多くの参拝者が訪れます。

| コメント (0)

« 2006年9月21日 (木) | トップページ | 2006年9月23日 (土) »